大人からはじめるピアノ・・新しい自分に出会うこと
- 加代子 菊地

- 5月12日
- 読了時間: 2分
更新日:5月13日

「大人になってからピアノを始めるのは、もう遅いでしょうか?」
体験レッスンで、そんな不安そうなお声をいただくことがあります。
でも、私はそうは思いません。
むしろ、大人になってからピアノに向き合う時間こそ、人生において最も贅沢で、尊いひとときだと思っています。
子どもの頃のように「練習しなさい」と言われるわけでも、誰かと競うわけでもない。
ただ、静寂の中で「一音」の余韻に耳を澄ませる。
ピアノは、今のあなたを映し出す鏡
大人の方が奏でる音には、不思議な説得力があります。
これまでの人生で経験してきた喜び、悲しみ、葛藤、そして手に入れてきた「覚悟」。
それらすべてが、一音一音に目に見えない深み(ニュアンス)となって宿るからです。
技術的に完璧に弾くことよりも、その時、その瞬間の自分の心に嘘をつかない音を出すこと。
そんな「誠実な時間」を積み重ねていくと、不思議なことに、日常のささやかな景色までが色鮮やかに見えてくることがあります。
私がピアノ教室を運営する上で大切にしているのは、ルールや上達のスピードだけではありません。
生徒さんが「ここに来れば、自分の中心に戻れる」と感じられるような、心地よい静寂を守ることです。
今の自分に、ちょうどいい歩幅で。
忙しい日常に無理やりピアノを詰め込むのではなく、生活の隙間に「心地よい響き」を滑り込ませるようなペース。
「好き」を原動力にする
難しい理論よりも、あなたの心が震える曲を。映画音楽でも、ずっと憧れていた名曲でも、ジャンルは問いません。
「余裕」を育む環境
自分を大切に扱い、心が満たされた状態で奏でる旋律は、弾く人自身を癒やし、聴く人の心も解きほぐします。
「一曲弾けるようになるまで何ヶ月?」という数字に縛られる必要はありません。
今日、鍵盤に触れて「いい音だな」と感じられたなら、その瞬間が大切です。
まずは1日10分でも良いので自分を慈しむためにピアノの前に座ってみてください。
私も日々ピアノから新しい発見と生きる勇気をもらっています。


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